知恩院献茶式
─ 千 宗室家元 奉仕 ─



三門


  4月25日、京都市東山区にある浄土宗総本山知恩院にて、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は浄土宗の開祖・法然上人が東山大谷の吉水に庵室を設けて念仏道場としたのに始まり、開創は承安5年(1175年)。その後幾度かの焼失、復興を繰り返し、豊臣秀吉、徳川家康らの援助で近世初頭には壮大な伽藍を形成、現在に至っています。日本現存の木造建築の門の中で最大の規模をもつ三門をはじめ、経蔵、御影堂、大方丈、小方丈、勅使門、大鐘楼、集会堂、大庫裡・小庫裡などはいずれも重要文化財となっています。
  当日、午前10時、容子家元夫人とともに、上人の御影を祀る御影堂に入られたお家元は、読経に引き続き濃茶・薄茶二碗を謹点、上人尊像に捧げられました。
  式に際し、今日庵の拝服席、また副席として淡交会京都東支部(内田昌一支部長)ならびに京都西支部(加納幸一支部長)担当による茶席が設けられ、参会者に呈茶がなされました。






副席:淡交会京都東支部担当 副席:京都西支部担当