伊勢神宮献茶式
─ 千 宗室家元 奉仕 ─
〜神の都・伊勢にて厳かに〜




  三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮において、5月10日、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  「お伊勢さん」の愛称で知られる伊勢神宮は、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)とからなり、合わせて「神宮」といいます。皇大神宮には皇祖神である天照大御神、豊受大神宮には五穀の神である豊受大神が祀られています。天武天皇の時に式年造替の制を定め、奈良朝以来これを守って20年ごとに神殿が建て替えられていますので、社殿は古来の形式がよく伝えられています。1993年に第61回の式年遷宮が行われました。
  午前10時、家元は容子家元夫人とともに神楽殿に入殿。祝詞奏上の儀の後、点前座にて献炭ののち、濃茶・薄茶の二碗を謹点され、ご祭神の天照大御神に奉じられました。
  献茶式に際して今日庵席が神宮茶室に、今日庵拝服席が神宮饗膳所に、また副席として三河支部席(神野信カ支部長)が参集殿に、三重南支部席(濱田益嗣支部長)が五十鈴塾左王舎に設けられました。


献炭の儀


淡交会三河支部席 淡交会三重南支部席