大宮八幡宮献茶式
─ 千 玄室大宗匠 奉仕 ─
〜緑陰に薫風かおり〜




  文字通りの五月晴れの下、東京都杉並区の大宮八幡宮において5月10日、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。

  同社は1063年、源頼朝の祖父にあたる源 頼義公が、源氏の氏神である石清水八幡宮(京都府八幡市)より分霊を勧請し社を建てたのがご鎮座の縁起と伝えられています。12,000坪の広大なる境内を持つため「大宮」と呼ばれ、秩父の大宮(秩父神社)、足立の大宮(大宮氷川神社)とともに武蔵国の三大宮と称されています。




  八幡宮到着後、鎌田紀彦宮司の挨拶を受けられた大宗匠は、園庭にこいのぼりが泳ぐ大宮幼稚園の園児席に岡田厚正支部長や淡交会関東第一地区の先生方と一緒に茶席に入られ、年長組の子どもが点てるお茶を召し上がりました。

  午前10時、清涼殿より鎌田宮司の先導にて大宗匠は本殿に進まれ献茶式に臨まれました。宮司祝詞の後、大宗匠は、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神の応神天皇、仲哀天皇、神功皇后に捧げられました。大宗匠の玉串奉奠とともに、参列の社中が拝礼しました。




  献茶に先だち大宗匠は清涼殿2階の「羽衣の間」にかけられた東京第七東支部顧問・光山和徳氏担当の濃茶席に入られ、前国土交通大臣の石原伸晃夫妻も続いて席入りされました。その後、大宗匠は、参与・土井宗美氏による薄茶席、本殿前の境内の東京第七東支部青年部・学校茶道連絡協議会の立礼席にも入られ、歓談されました。


光山和徳氏担当濃茶席 土井宗美氏担当薄茶席


東京第七東支部青年部・学校茶道連絡協議会担当席