鎌倉大仏献茶式
─ 千 玄室大宗匠 奉仕 ─
〜新緑を渡る風も清々しく〜




  「鎌倉の大仏さん」として親しまれている高徳院において、鎌倉青年会議所主催恒例の献茶式が、千 玄室大宗匠奉仕により5月22日に執り行われました。

  国宝・阿弥陀如来座像、いわゆる鎌倉大仏を本尊とする高徳院は正式には、大異山高徳院清浄泉寺(しょうじょうせんじ)という浄土宗の寺院。鎌倉幕府隆盛の頃に造営された阿弥陀如来座像は、その後殿舎の倒壊などにより、露出したままになりましたが、古都鎌倉を代表する御仏として参詣者が絶えません。
  「大仏さんとお茶しましょ」を合言葉に、地域の人達と明るく豊かな交流を深める主旨で始められた「慈善茶会」は、今回で37回目を迎えました。




  午前10時、多数の来賓、青年会議所メンバー、淡交会鎌倉支部(上野 孝支部長)会員、一般参拝者の見守るなか、大宗匠は一山の僧侶の先導により大仏前に進まれました。読経と共に散華が撒かれ表白文が読み上げられた後、大宗匠は特設の点前座にて、濃茶・薄茶の二碗を謹点、本尊に捧げられました。




  献茶に際して、茶席として鎌倉青年会議所による本席、鎌倉支部青年部担当の副席、そして鎌倉支部学校茶道連絡協議会担当の立礼席が設けられました。大宗匠は来賓の参議院議員の浅尾慶一郎氏、鎌倉市長の石渡徳一氏と一緒に席入りされ和やかなに過ごされました。


鎌倉支部青年部担当副席 鎌倉支部学校茶道連絡協議会担当立礼席