霧島神宮献茶式
千 玄室大宗匠奉仕




  秋晴れの9月20日、鹿児島県姶良郡霧島町にある霧島神宮(高橋弘平宮司・淡交会鹿児島支部副支部長)において千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。

  霧島神宮は、創建が6世紀と言われ、最初は天孫降臨の地、高千穂峰に建立されました。その後霧島山の噴火による火災や水害が度重なったため、第21代藩主島津吉貴公が今の地に社殿を造営し、寄進しました。ご神体は、天照大神の孫、迩迩芸命(ににぎのみこと)で、神社境内には樹齢700年の老杉が生い茂り、神代の気高さを今に伝えています。
  献茶式が執り行われた神楽殿は、5年の歳月をかけ今年4月2日に落慶しました。

  大宗匠は、神官を先導に鳥居をくぐり緑濃い山を背に朱色が美しい三段に重なる拝殿へと続く石段を参進され、鹿児島県内外より同門社中ら600名余が参列する献茶式に臨まれました。
  午前10時、神楽殿・祈祷殿の点前座に進まれた大宗匠は、濃茶・薄茶の二碗を謹点、ご祭神に献じられました。





  式後、大宗匠は島津修久・淡交会鹿児島支部長、高橋宮司ら参列された来賓方と共に神楽殿内にある鹿児島支部の拝服席に入り、和やかに一服を喫し、談笑されました。