靖國神社献茶式
─千 玄室大宗匠奉仕─
〜秋涼清爽の気に包まれて〜




  10月4日、終戦60周年の今年も千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が靖国神社で厳かに執り行われました。

  東京都千代田区九段下に鎮座する靖国神社は、明治維新前後の日本が関係した国内外の事変・戦争における戦没者を、慰霊・顕彰・崇敬等の目的に祭神として祀った神社。同社は、明治2年に創祀された招魂社を前身としたもので、現在祀られている英霊は約246万6千余名を数えます。

  当日、朝方は英霊の悲しみの表れのような霧雨が降りましたが、式の前にはそれもあがっての献茶式となりました。
  午前10時、神官の先導で拝殿に入られた大宗匠は、淡交会東京各支部の会員が見守る中、第一本宮で厳かに濃茶・薄茶二碗を献点、英霊に献じられました。式後、挨拶をされた大宗匠は戦後60周年に触れられ、自身の思いを語られたものとなりました。




  英霊に一碗を奉じられる大宗匠


  当日献茶に際し、淡交会東京第八南支部支部長・小林 敏(宗峰)氏による濃茶席、同東京第八西支部幹事長・中岡宗里氏による薄茶席、そして鵬亀会による立礼の薄茶席が懸かりました。


濃茶席 小林 敏(宗峰)氏担当 薄茶席 中岡宗里氏担当


大宗匠と海軍同期の「鵬亀会」会員方が
立礼の薄茶席をもちました。