大聖院献茶式
─千 宗室家元奉仕─




  広島県宮島の大聖院において、10月25日、千 宗室家元による献茶式が厳修されました。

  厳島神社の別当寺として祭祀を行っていた厳島の総本坊である同寺は、真言宗御室派大本山。空海が宮島に渡り、弥山の上で修行をした後、806年に開基。
豊臣秀吉が厳島参詣の折、和歌の会を催した所として、また十一面観世音菩薩をはじめとする数々の観音菩薩、不動明王、三鬼大権現、七福神、一願大師など多数の仏像が祀られていることで知られています。




  当日午前10時、諸儀に続き観音堂の点前座に進まれた家元は、濃茶・薄茶二碗を献点、十一面観世音菩薩へ捧げられました。

  献茶式に際しては、淡交会広島第二支部(橋本宗利支部長)・落合宗宇氏担当の濃茶席と広島第一支部(篠原康次郎支部長)・湊 宗香氏担当の薄茶席が設けられ、参列者は心ゆっくりと一碗の茶を楽しみました。


落合宗宇氏担当の濃茶席 湊 宗香氏担当の薄茶席