比叡山延暦寺献茶式
─千 宗室家元奉仕─




  11月8日、色づき始めた比叡山・延暦寺において、千 宗室家元の奉仕により天台宗開宗1200年慶讃大法会にともなう献茶式が厳修されました。

  滋賀県大津市にある延暦寺は比叡山に広大な寺域を持つ天台宗の総本山。奈良時代末期、最澄(伝教大師)が比叡山に入山し、平安京の鬼門鎮護の為に一乗止観院、後の延暦寺根本中堂を創建し、806年に天台宗を開宗しました。延暦寺の寺号は最澄没後の823年、嵯峨天皇より下賜されたものです。
  浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞、臨済宗の栄西、曹洞宗の道元、日蓮宗の日蓮など、鎌倉仏教の祖師たちは皆、比叡山で修行しています。また多数の建築物、仏像が国宝・重要文化財の指定を受け、1994年に世界文化遺産に登録されました。




  当日午前10時、家元は多数の同門社中が見守る中、延暦寺の総本堂である根本中堂において、濃茶・薄茶の二碗を謹点、伝教大師のご霊に捧げられました。




  献茶式に際して、今日庵本席が由緒ある大書院に、また淡交会滋賀支部(田附良知支部長)担当の副席が新装なった延暦寺会館に設けられ、喫客で賑わいました。


今日庵本席 淡交会滋賀支部副席