湯島天満宮献茶式
─ 千 宗室家元奉仕 ─




  4月10日、東京都文京区の湯島天満宮において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

  雄略天皇の勅命により創建された同社は、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を奉斎した事に始まり、正平10年(1355)に郷民により菅原道真の偉徳を慕い合祀したことから「湯島天神」、「湯島天満宮」の名称で知られています。江戸城を築いた太田道灌が社殿を改築し、その後、徳川家康の入城以来、徳川家の篤い崇敬を受け、学者・文人の参拝もたえることなく続きました。現在では学業成就に特に霊験あらたかとされ、受験生はじめ多くの人々が参拝に訪れています。




  午前10時、神官の先導で入殿された家元は、関東地域の大勢の招待者・信徒が参列し見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点され、ご祭神の菅原道真公に捧げられました。


  献茶式に際し、淡交会東京第二西支部支部長・川村耕太郎氏による濃茶席、同支部参与の吉場宗邦氏による薄茶席並びに同支部音無、練馬青年部による立礼席の3席が懸かり、終日喫客でにぎわいました。


濃茶席(川村耕太郎支部長担当) 薄茶席(吉場宗邦参与担当)


立礼席(音無、練馬青年部担当)