鎌倉大仏献茶式
─ 千 玄室大宗匠 奉仕 ─




  5月14日、「鎌倉の大仏」として親しまれている神奈川県鎌倉市の高徳院において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。

  国宝・阿弥陀如来座像、いわゆる鎌倉大仏を本尊とする高徳院は正式には、大異山高徳院清浄泉寺(しょうじょうせんじ)という浄土宗の寺院。13世紀半ば建立された阿弥陀如来座像は、当初木造でありましたが、台風で倒壊したため青銅製で鋳造。その後殿舎の倒壊などにより、露座のまま。現在は高さ12メートル以上、重さ121トンの大きさで、古都鎌倉を代表する御仏として参詣者が絶えません。
  献茶式は、鎌倉青年会議所が主催し、今年で38回目、毎年「大仏さんとお茶しましょ」を合い言葉に、地域の人達と明るく豊かな交流を呼びかけて開催されています。

  早暁の霧雨も、午前10時の開式の頃には上がり、薄日さえ差し始めました。 大宗匠は、一山の僧侶の先導により大仏前に進まれ、多数の来賓、青年会議所メンバー、淡交会鎌倉支部会員、一般参拝者が着座。読経と共に散華が撒かれ表白文が読み上げられた後、大宗匠は特設の点前座にて、濃茶・薄茶の二碗を謹点、本尊に捧げられました。






  献茶に際して、茶席が設けられ鎌倉青年会議所による本席、鎌倉支部青年部担当の薄茶席、そして鎌倉支部学校茶道連絡協議会・鎌倉青年会議所合同の立礼席が懸かりました。


鎌倉青年会議所 本席 鎌倉支部青年部担当薄茶席


鎌倉支部学校茶道連絡協議会・
鎌倉青年会議所合同立礼席