日吉大社献茶式
―千 宗室家元 奉仕―
ゆかしい社殿で厳かに




  5月29日、滋賀県大津市の日吉大社において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。

  比叡山麓に鎮座する同社は、山王権現ともよばれる、日本全国に4千あるといわれる山王社の総本宮。東本宮の大山咋神(おおやまくいのかみ)、西本宮の大己貴神(おおなむちのかみ)を主神とし、平安京の表鬼門を守護する神社として尊崇を集め、比叡山延暦寺とともに発展しましたが、織田信長により焼失。その後再建された日吉造(ひえづくり)の本殿は国宝に、拝殿と楼門は重要文化財に指定されており40万平方メートルの境内を擁しています。また延暦寺の開祖・最澄が唐から持ち帰った茶種を植えたといわれる日本最古の茶園「日吉茶園」が近くにあります。






  午前10時、千 容子家元夫人はじめ裏千家同門ら多数が参列して献茶式が開式。西本宮拝殿の点前座に進まれた家元は、濃茶・薄茶の二碗を謹点、ご祭神に献じられました。
  献茶に際して、協賛席として、薄茶席2席(慈光院:前田宗音氏担当、日吉会館:淡交会滋賀支部担当、田附良知支部長)が設けられました。


薄茶席 前田宗音氏担当