建仁寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―
〜双龍のもとで厳粛に栄西禅師の威徳を偲ぶ〜


  京都市東山区の建仁寺において開山忌法要にともなう献茶式が6月5日、千 宗室家元奉仕により執り行われました。
  日本最古の禅寺である臨済宗建仁寺派の大本山建仁寺は、建仁2年(1202) に鎌倉幕府二代将軍源頼家によって建立。法堂の大天井には108畳にもなる双龍図が描かれています。開山栄西禅師(1141〜1215)は、茶種を中国から持ち帰り喫茶の風習を広め、茶の効用を「喫茶養生記」にまとめたことでも知られています。




  晴天に恵まれた午前10時、法堂に入られた家元は双龍のもとで、厳粛に献香、献炭に続いて濃茶一服を謹点。僧侶の手を経て、栄西禅師に献じられました。


献香 献炭


献茶


  献茶式にともない、山内の清涼殿に金澤宗維業躰による本席と、大中院に裏千家直門の七楽会による副席が設けられ、参列者らは栄西禅師の遺徳を偲びました。


本席:金澤宗維業躰担当 副席:七楽会担当