近江神宮献茶式
― 千 玄室大宗匠奉仕 ―




  6月9日、滋賀県大津市にある近江神宮において千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  琵琶湖を見下ろす景勝地に鎮座する同宮は、昭和15年に創建され、重厚な造りは「近江造・昭和造」と称され、国の有形文化財に登録されている勅祭社。御祭神である天智天皇は、都を近江大津に遷されて、後世の基盤となる諸政策を展開し、中興の英主と称されています。また、日本で始めて漏刻(水時計)を設置し、時刻制度を開始されたのにちなみ、毎年「時の記念日」( 6月10日) には漏刻祭が行われており、前日の献茶式は恒例行事。


参進


  午前10時、宮司の先導で外拝殿に入られた大宗匠は、多数の同門社中が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、内拝殿へと進まれ、御祭神に献じられました。




濃茶を献じられる大宗匠


  献茶にともない、淡交会滋賀支部副幹事長の北野宗道氏と、淡交会滋賀支部(田附良知支部長)による協賛茶席が設けられました。


(濃茶席)北野宗道氏担当 (薄茶席)滋賀支部担当