東大寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―




  五月晴れの5月3日、奈良市にある華厳宗大本山「東大寺」において、千 宗室家元奉仕により献茶式が執り行われました。
  「奈良の大仏」として親しまれている同寺の本尊である盧舎那仏(るしゃなぶつ)は、聖武天皇の勅願で、745年に建立が始まり752年に開眼供養が行われました。中世以降、2度の兵火に遭い、現存する大仏殿は18世紀初頭に再建されたもので、世界最大の木造建築とされています。

  午前11時、一山の僧侶の先導により大仏殿に進まれた家元は、奉納された新茶の茶壷の口を切られた後、濃茶・薄茶二碗を謹点し本尊に捧げられました。








  献茶式に際して、本坊奥殿にて今日庵担当の拝服席、副席として大仏殿集会所にて北川宗澄氏(淡交会特別参事・関東第一地区委員長)担当と真言院境内勧斈院にて東大寺担当、さらに大仏殿回廊にて奈良支部青年部担当の立礼席の四席が設けられました。参列者らは、各席を廻り心のこもった一碗を楽しみました。



拝服席(今日庵担当) 副席(北川宗澄氏担当)




副席(東大寺担当) 立礼席(奈良支部青年部担当)