鎌倉大仏献茶式
― 千 玄室大宗匠奉仕 ―




  5月27日、神奈川県鎌倉市長谷にある高徳院において、鎌倉青年会議所が主催する恒例の献茶式が千 玄室大宗匠奉仕により執り行われました。
「大仏さんとお茶しましょ」を合言葉に、地域の人達と明るく豊かな交流を深める主旨で始められ、今回で39回目を迎えました。
  高徳院は、正式名称を浄土宗大異山高徳院清浄泉寺(しょうじょうせんじ)といい、本尊は「鎌倉の大仏」として親しまれている国宝・阿弥陀如来座像で、高さ11m超、重さは約121tの大きさで、胎内に入ることができます。最初は木造でしたが台風による倒壊で青銅製となり、1498年の津波で大仏殿が流されてからは露座のままで、境内には大きな礎石が残っています。

  大宗匠は、青空のもと一山の僧侶の先導により大仏前に着座。読経と共に散華、表白文が読み上げられた後、濃茶・薄茶の二碗を謹点し本尊に捧げられました。






  献茶式に際して、鎌倉青年会議所担当の本席、鎌倉支部青年部連絡会担当の薄茶席、青年会議所と鎌倉支部学校茶道連絡協議会合同の立礼席、学校茶道連絡協議会の野点席が設けられ、参列者は和やかに一碗を楽しみました。
  また、今年は「世界のお茶紹介」をテーマに、各国大使館協力でお茶を展示するブースが設けられました。(協力:アルゼンチン共和国・ウルグァイ東方共和国・パラグアイ共和国・マラウイ共和国・アルジェリア民主人民共和国・デンマーク王国)


本席(鎌倉青年会議所担当) 薄茶席(鎌倉支部青年部連絡会担当)


立礼席 野点席