大本献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜京都府綾部市の聖地・大本本部長生殿において、厳かに〜


  清々しい秋空の10月11日、京都府綾部市の大本長生殿において、千 宗室家元奉仕による献茶式が厳粛に執り行われました。




  明治25年(1892)、出口なお師を開祖とする大本教は、「芸術は宗教の母」との教えにより、「茶道」を始め日本の伝統芸術の習得を奨励、信徒のより高い教養をめざしています。
  また、大本献茶式は、先々代・淡々斎宗匠の時代より今日まで続く厳粛な儀式となっています。

  当日、午前11時、出口 紅教主をはじめ祭員の先導により長生殿に入られた家元は、祝詞奏上に続いて点前座に参進され、濃茶・薄茶の二碗を謹点。ご祭神の大神様に献じられました。




  また、長生殿においては、濃茶席(今日庵席)と薄茶席(大塚宗香氏席)が懸かり、参列者は、神霊の気に満ちた聖地に香るお茶を味わいました。木々の緑に包まれた野点席(両丹支部席)では、柔らかな陽の光の中、美しい庭園をめでながら参加者は一碗を楽しみました。


野点席 (金龍海畔)


濃茶席(今日庵)


薄茶席(大塚宗香氏)