大聖院献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―


  11月6日、広島県廿日市宮島町にある大聖院にて千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。

  宮島で最古の歴史を持つ同院は、霊峰・弥山の麓にある真言宗御室派の大本山で、正式名を多喜山水精寺大聖院といいます。大同元(806)年に空海が宮島に渡り、弥山の上で修行し開基されました。十一面観世音菩薩をはじめとする数々の観世菩薩、不動明王、三鬼大権現、七福神などが祀られており、厳島神社の別当職として祭祀を司ってきた宮島の総本坊でもあります。平成18年には、開創1200年を記念して、ダライ・ラマ14世による弥勒菩薩の開眼法要が営まれました。

  午前10時、鳥羽天皇の勅願道場として創建された本堂にて、家元は濃茶・薄茶二碗を謹点されました。






  献茶式に際して、客殿に西本宗文氏(広島第一支部)担当の濃茶席、信徒会館に近村宗恵氏(広島第二支部)担当の薄茶席が設けられました。

濃茶席


薄茶席