信貴山朝護孫子寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―


  4月22日、信貴山朝護孫子寺(奈良県)にて、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、今日では信貴山真言宗の総本山として知られていますが、そもそも聖徳太子が信貴山にて毘沙門天王に祈願したところご利益があったため、自ら彫刻した天王の尊像をまつり、信ずべき貴ぶべき山として「信貴山」と名付けられたことがはじまりとされています。その後、醍醐天皇の病気平癒のための祈願を行い成就したことから、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として「朝護孫子寺」の勅号を賜りました。

  午前10時、家元は本堂に着座され濃茶・薄茶二碗を謹点、本尊の毘沙門天王に捧げられました。




  献茶に際して、千手院に今日庵本席、玉蔵院に奈良支部、成福院に大阪北支部担当の副席が設けられ、参列者に心のこもった一碗が呈されました。


本席(今日庵)


副席(奈良支部) 副席(大阪北支部)