鎌倉大仏献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―


  5月25日、神奈川県鎌倉市の高徳院において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。鎌倉青年会議所が主体となって行われるこの献茶式は、同会議所の5周年記念事業として始まったもので、今年40周年を迎えます。
  高徳院の本尊は、「鎌倉大仏」として親しまれている国宝・阿弥陀如来坐像で、寛元元年(1243)に木造の大仏の開眼が行われましたが、宝治元年(1247)の台風で倒壊したため、建長4年(1252)から青銅の大仏が鋳造されました。当初は大仏殿に安置されていましたが、室町時代の津波により建物が倒壊し露座のままとなっています。
  午前10時、大宗匠は回廊に入られ、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶に際して、鎌倉青年会議所による本席、鎌倉支部青年部連絡会担当のお茶席、鎌倉女子大学茶道部担当、鎌倉市内学生(鎌倉高校・七里ヶ浜高校・深沢高校茶道部)担当の立礼席が設えられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(鎌倉青年会議所担当) お茶席(鎌倉支部青年部連絡会)


立礼席(鎌倉女子大学担当) 立礼席(鎌倉市内学生担当)