唐招提寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―


  中秋の名月にあたる9月14日、唐招提寺(奈良市)において千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。




  同寺は、天平宝字3年(759)、鑑真和上によって創建された律宗の総本山で、1998年12月には世界文化遺産に登録されました。国宝である金堂は阪神淡路大震災の被害を受けたため、平成12年(2000)から10年に及ぶ平成大修理事業が進められています。
  午後18時、御影堂に入られた大宗匠は、濃茶・薄茶二碗を謹点、鑑真和上像と名月に捧げられました。




  献茶に際して、奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の野点席が設えられ、月明かりの下で参列者に一碗が呈されました。