厳島神社献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―


  10月31日、広島県宮島町に鎮座する厳島神社において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。




  太古の時代から宮島は島そのものが人々の信仰の対象とされていましたが、推古天皇即位元年(593)に社殿が創建され、平安時代末期に平清盛によって回廊で結ばれた壮麗な海上の社殿が造営されました。市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神を合祀し、海上交通安全の神、伎芸神として人々に信仰されています。
  また、海中を敷地とした稀な建築様式を持つ同神社は、世界文化遺産に登録されています。

  午前10時、能舞台に入られた家元は濃茶・薄茶の二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、本社祓殿に広島第二支部(橋本宗利支部長)参与担当の拝服席、宮島グランドホテル有もとに香川宗由、島田宗悦両氏(広島第二支部)担当の濃茶席、神社朝座屋に岩田宗佳氏(広島第一支部)担当の薄茶席、客社祓殿に若林宗克氏(広島第二支部)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗を呈しました。


濃茶席(香川宗由氏・島田宗悦氏担当)


薄茶席(岩田宗佳氏担当) 立礼席(若林宗克氏担当)