善光寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  長野市では、6月12・13の両日、第41回信越・北陸地区大会が開催されました。
  2日目の6月13日には、善光寺において千 宗室家元奉仕による献茶式が行われ、下条進一郎信越地区地区長、長野県支部の小坂憲次支部長、仁科惠敏副支部長(今日庵老分)をはじめ約300名が参列しました。
  家元は、平成13年に若宗匠として同寺で献茶奉仕されており、このたびの献茶式は8年振りのことです。
  同寺は、本堂が国宝、山門・経蔵・釈迦堂が重要文化財に指定されている名刹です。本堂最奥の瑠璃壇には、仏教伝来に際して我が国に伝えられた日本最古の仏像といわれる一光三尊阿弥陀如来像がご本尊として祀られており、「遠くとも一度は詣れ善光寺 救け給うぞ弥陀の請願」と詠われるように広く民衆の信仰をあつめています。とりわけ本年は5月31日まで7年に一度の前立本尊御開帳が行われ、673万人もの人々が参拝しました。

  午前9時半、善光寺大勧進貫主 小松玄澄猊下に続いて家元夫妻が本堂内陣へ。家元は濃茶・薄茶二碗を謹点され、ご本尊に捧げられました。





  献茶式に際して、大本願寿光殿に仁科宗盛老分担当の拝服席が設けられ、参列者は後奈良天皇の御宸翰や利休居士作の竹花入などを拝見しながら、一碗を味わいました。


点前やお運びは「(しゅう)()会」(地元の数寄者の会)の皆さんが担当