吉田松陰殉節150年大祭献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  本年は、吉田松陰が安政6年(1859)に江戸で刑死してから150年目にあたります。10月27日に松陰神社(山口県萩市)において「吉田松陰殉節150年大祭」が行われ、前日の26日に千 宗室家元が献茶を奉仕されました。
  同社は、松陰が殉節してから31年後の明治23年(1890)8月、松陰が主催した松下村塾出身者などの手により松下村塾の改修が行われた折に、松陰の実家である杉家の人々が松陰の御霊を祀る土蔵造りのほこらを建立したのが始まりとされています。
  その後明治40年(1907)に松下村塾出身の伊藤博文や野村靖が中心となって公の神社として創建し、境内の整備が進められました。
  午前10時、本殿に入られた家元は、濃茶・薄茶二碗を謹点しご祭神の吉田矩方(よしだのりかたの)(みこと)(松陰)に捧げられました。




  献茶式に際して花月楼に萩支部(野村興兒支部長)による濃茶席、杉家旧宅に萩支部による薄茶席、記念館に同支部維新青年部による拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席 薄茶席


拝服席


  また、25日には萩支部主催の懇親会が催され、松陰神社宮司 上田俊成氏(萩支部副支部長)、衆議院議員 河村建夫氏(西中国地区顧問)、毛利家次期当主 毛利元栄氏(山口支部副支部長)はじめ西中国地区、萩支部の役員、会員が家元を囲んで懇親を深めました。