唐招提寺金堂落慶法要献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  11月2日、唐招提寺(奈良市)で行われた金堂落慶法要において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶の儀が執り行われました。
  同寺は天平宝字3年(759)鑑真和上によって創建された律宗の総本山で、平成10年(1998)12月には世界文化遺産に登録されました。
  井上靖氏の歴史小説にちなんで「天平の(いらか)」の呼び名で親しまれている「金堂」は、平安・鎌倉・江戸・明治時代と過去4回の大修理を経て、天平時代の金堂建築唯一の遺構として壮麗な姿を今日に伝えてきました。平成12年より創建以来初めての全面的な解体修理が行われ、この度、金堂が復元・再建され落慶法要を迎えました。
  午後1時20分、金堂に入られた大宗匠は濃茶・薄茶二碗を謹点され、本尊 盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像(ざぞう)に捧げられました。




  この度の落慶法要に際して、御影堂殿上の間に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の呈茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


呈茶席