栄西禅師賛仰献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  4月25日、後楽園(岡山市北区)において、栄西禅師賛仰の献茶式が千 玄室大宗匠の奉仕により執り行われました。
  この度の献茶式は、日本臨済宗の開祖で中国から喫茶の文化を将来した栄西禅師の偉業を顕彰するために行われました。当日は晴天に恵まれ、茶道愛好家ら約2500名が新緑輝く同園に参集しました。
  栄西禅師(1141〜1215年)は備中(現在の岡山県)の出身で、比叡山で修行をした後、仏教の源である宋の国へ2度にわたり渡海。また、茶を喫しその効用と作法を研究、茶種を持ち帰り栽培し、「喫茶養生記」を著すなどして茶の普及に努め、日本の茶祖としても尊崇されています。
  午前11時、能舞台に入られた大宗匠は、濃茶・薄茶二碗を謹点し、法要導師を務める臨済宗大本山建仁寺派管長・小堀泰巌老大師の手を経て栄西禅師を祀った祭壇に捧げられました。




  献茶式に際して、園内には数田宗枝氏(岡山支部参与)、倉敷支部(杉慎吾支部長)、岡山支部青年部連絡会・同支部学校茶道連絡協議会、そして、その他の流派が担当する協賛席が8席設けられ、参列者に心のこもった一碗が呈されました。


協賛席(数田宗枝氏担当) 協賛席(倉敷支部担当)


協賛席(岡山支部青年部連絡会・同支部学校茶道連絡協議会担当)