南宗寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  4月27日、南宗寺(大阪府堺市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は臨済宗大徳寺派の禅寺で、弘治3年(1557)三好長慶が父元長の霊を弔うため大林宗套(だいりんそうとう)を迎え、今日の宿院あたりに寺を開いたのが始まりとされています。その後、大坂夏の陣にて他の寺院とともに焼失しましたが当時の住職澤庵宗彭(たくあんそうほう)によって現在地に再建されました。武野紹鴎、千利休が修行をした地でもあり、境内には国指定名勝の枯山水の庭、重要文化財の仏殿・山門・唐門、千家一門の供養塔、利休好みの茶室「実相庵」などがあります。
  午前11時、家元は伊住公一朗氏とともに本坊へ入られ、多くの同門社中が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点し、開山の大林宗套と中興の祖である澤庵宗彭に捧げられました。




  献茶式に際して、本坊と徳泉禅寺に堺支部(辻尾卓也支部長)担当の拝服席、協賛席がそれぞれ設けられ、参列者に心のこもった一碗が呈されました。


拝服席 協賛席