光明皇后1250年遠忌献茶式
−千 宗室家元奉仕−




  10月17日、東大寺(奈良県奈良市)において、光明皇后1250年遠忌にともなう献茶式が千 宗室家元の奉仕により執り行われました。
  光明皇后は仏教に篤く帰依し、東大寺、国分寺の設立を夫である聖武天皇に進言したと伝えられています。聖武帝の死後49日に遺品などを東大寺に寄進され、その宝物を収めるために正倉院が創設されました。また、興福寺、法華寺、新薬師寺など多くの寺院の創建や整備に関わり、病人や孤児の救済のために施薬院(せやくいん)悲田院(ひでんいん)など福祉施設をつくったことでも知られています。

  午前10時、家元は家元夫人、千 万紀子さん、伊住公一朗氏とともに大仏殿前の舞楽台に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点され光明皇后に捧げられました。




  また、献茶式に際して東回廊に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の呈茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。