一休寺献茶式
−千 宗室家元奉仕−




  10月22日、一休寺(京都府京田辺市)において千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、正応年間(1288-1293)に南浦紹明が妙勝寺を開いたのが始まりとされます。その後、元弘の乱(1331-1333)で荒廃しましたが、康正2年(1456)に一休禅師が中興し、草庵を結んで酬恩庵(しゅうおんあん)と号しました。一休禅師が晩年の住み寺としたことから一休寺とも呼ばれ、親しまれています。本堂や一休禅師木像などが重要文化財に指定されています。
  午前10時、家元は家元夫人、千 万紀子さん、伊住公一朗氏とともに方丈に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点され一休禅師に捧げられました。




  献茶式に際して、虎丘庵に木下孝一氏(心傳庵)と一休寺月釜会が担当する本席、大雲軒に本間宗寿氏(京都南支部参与)が担当する副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(木下孝一氏・一休寺月釜会担当) 副席(本間宗寿氏担当)