厳島神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  10月25日、厳島神社(広島県廿日市市)において千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  世界文化遺産に登録されている同社は、寝殿造りの粋を極めた建築美で知られ、日本全国に約500社ある厳島神社の総本社です。社殿の創建は推古元年(593)とされ、平安時代末期に平清盛が今日のような廻廊で結ばれた海上社殿を造営しました。市杵島姫命(しちきしまひめのみこと)田心姫命(たごりひめのみこと)湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神を合祀し、海上交通安全の神、伎芸神として人々に信仰されています。
  午前10時、家元は千 万紀子さん、伊住公一朗氏、大谷宗裕氏(淡交会理事)とともに能舞台に進まれ、多くの関係者・同門が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点されご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、本社祓殿に広島第一支部(篠原康次郎支部長)参与担当の拝服席、岩惣遊仙閣に満田宗雪氏(広島第一支部監事)担当の濃茶席、神社朝座屋に伊東宗博氏、椴田宗和氏、横山宗雅氏(広島第二支部)担当の薄茶席、客神社に竹本宗孝氏(広島第一支部幹事長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(満田宗雪氏担当) 薄茶席(伊東宗博氏・椴田宗和氏・横山宗雅氏担当)


立礼席(竹本宗孝氏担当)