慈照寺献茶式
−千 宗室家元奉仕−




  11月8日、銀閣寺の名で親しまれる慈照寺(京都市左京区)において千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  慈照寺は文明14年(1482)に足利義政公によって造営された東山文化を代表する山荘を義政公の没後、菩提を弔うため臨済宗相国寺の末寺としたことが始まりとされます。境内には国宝の観音殿(銀閣)はじめ、日本最古の書院造りである東求堂、銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台で知られる庭園など多くの名勝・史跡があります。この度の献茶式は平成19年からの境内整備が完了したことを記念する総合落慶記念大茶会にともなって行われました。
  午前10時、家元は家元夫人、千 万紀子さん、伊住公一朗氏とともに本堂に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点、義政公の位牌に捧げられました。




  献茶式に際して、道場「西指庵」に今日庵担当の本席、大書院に志倶会担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(今日庵担当) 副席(志倶会担当)