中宮寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  4月16日(土)、中宮寺(奈良県生駒郡)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は聖徳太子が生母・(あな)穂部間人(ほべのはしひと)皇后のために創建したと伝えられる寺院です。太子の宮居であった斑鳩宮(いかるがのみや)を中心として西の法隆寺と相対する東の位置に建立されましたが、戦国時代に戦火で焼失して再建が叶わない状態が続きました。江戸時代に後伏見天皇の皇孫尊智(そんち)女王が復興され、格式ある尼門跡寺院として今日に至っています。
  午前10時、家元は家元夫人、千 万紀子さん、伊住公一朗氏、禮次朗氏とともに本堂に入られ、濃茶・薄茶二碗を謹点、国宝如意(にょい)(りん)観音像(かんのんぞう)半跏思(はんかし)惟像(ゆいぞう))に捧げられました。




  献茶式に際して、本殿奥御殿に今日庵担当の本席、鳩和(きゅうわ)殿(でん)聖光(せいこう)(あん)に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の副席、本殿広間に稲村宗啓氏(大阪東支部)担当の副席が設けられ、参列者に一碗を呈しました。


副席(稲村宗啓氏担当) 副席(奈良支部担当)