防府天満宮献茶式
〜「芳松庵」開庵20周年記念〜
―千 宗室家元奉仕―




  4月30日(土)、防府天満宮(山口県防府市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同天満宮は、延喜4年(904)、国司土師(はじ)信貞(のぶさだ)酒垂山(さかたるやま)に社殿を建立し、松崎の社と号したのが始まりとされ、日本で最初の天満宮といわれています。
  ご祭神として菅原道真公をはじめ、天穂日命(あめのほひのみこと)武夷鳥命(たけひなどりのみこと)野見宿禰(のみのすくね)の四柱を祀り、京都の北野天満宮、福岡の大宰府天満宮と並んで日本三大天神として知られ、防府市は同天満宮を中心に栄えてきました。
  同天満宮御神忌1100年式年大祭の記念行事として建築家 大江宏氏の設計により、平成3年春に建立された「芳松庵」は本年が開庵20周年にあたります。2階床柱、及び炉縁には伊勢神宮の古材が使用されています。
  午前10時、家元は濃茶・薄茶二碗を謹点し、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、芳松庵に山口支部(毛利元敬名誉支部長・高村正彦支部長)担当の本席、毛利邸2階大広間に同支部担当の副席、天満宮境内に同支部青年部・学校茶道連絡協議会担当の拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(山口支部担当) 副席(同支部担当)


拝服席(同支部青年部・学校茶道連絡協議会担当)


  なお、前日の29日(金)には山口支部主催の千 宗室家元「特別講演会」が開催されました。