大本山總持寺御移転百年報恩法会献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  10月25日(火)、曹洞宗大本山總持寺(神奈川県横浜市鶴見区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は能登半島の一角、櫛比荘(石川建輪島市門前町)にあった諸岳観音堂がその前身です。元亨元年(1321)瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師により、曹洞宗寺院となり、寺号も總持寺に改められました。翌年、後醍醐天皇により、「曹洞出世の道場」に補任され、ここに總持寺は官寺となります。以来570余年、同地で曹洞宗の大本山として1300余ヶ寺の末寺を擁するまでになりました。しかし明治31年4月13日夜、本堂より出火、伽藍の多くを焼失。明治44年(1911)横浜鶴見ヶ丘の現在地に移転しました。本年は「御移転100年」にあたります。
  午前10時、家元は本堂、大祖堂に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点。御両尊に捧げられました。




  献茶式に際して、「待鳳館」葵間に大本山總持寺から新美昌道氏(東京第一西支部副支部長)担当の濃茶席、「紫雲臺」の控間に横浜支部(上野豊名誉支部長、岡田伸浩支部長)担当、松間に東京第一西支部(芳賀徹支部長)担当の薄茶席がそれぞれ設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(大本山總持寺 新美昌道氏担当)


薄茶席(横浜支部担当) 薄茶席(東京第一西支部担当)