下鴨神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  5月7日(月)、下鴨神社(京都市左京区)において、千 宗室家元奉仕の献茶式が執り行われました。
  同社は、上賀茂神社の祭神賀茂(かも)(わけ)(いかづち)(のみこと)の母である玉依姫(たまよりひめ)(のみこと)と、祖父賀茂(かも)(たけ)(つの)()(のみこと)を祭神として祀っています。正式には賀茂(かも)御祖(みおや)神社といい、上賀茂神社とあわせて「賀茂社」と呼ばれました。平安時代の弘仁元年(810)以降、400年にわたり(むらさき)()(京都市北区)に斎院(さいいん)が置かれ、皇女から選ばれた(さい)(おう)が同院に入り、賀茂社に巫女として奉仕しました。賀茂社の祭である「葵祭」で主役をつとめる斎王代は、これを再現したものです。
  午前10時、家元は家元夫人、千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様とともに拝殿内に進まれ、点前座に着座された家元は濃茶・薄茶二碗を謹点、祭神に献じられました。




  献茶式に際して、供御所に今日庵担当の拝服席、下鴨茶寮に京都南支部(平井義久支部長)担当の薄茶席、参集殿に京都東支部(内田昌一支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


薄茶席(京都南支部担当) 立礼席(京都東支部担当)