春日大社献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―


  5月10日(木)、春日大社(奈良市)において、千 玄室大宗匠奉仕の献茶式が執り行われました。
  同社は、神護景(じんごけい)(うん)2年(768)称徳天皇の勅命により、(たけ)(みか)(づち)(のみこと)経津(ふつ)主命(ぬしのみこと)天児(あめのこ)屋根(やね)(のみこと)比売(ひめ)(がみ)の四柱の神々を祭神とし、左大臣藤原(ふじわらの)永手(ながて)によって御蓋山(みかさやま)の中腹の現在の地に社殿が造営されたのが始まりとされています。平安時代以降、藤原氏の氏神として、氏寺の興福寺とともに栄えました。1998年には同社や春日原始林を含む「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されています。
  午前10時、大宗匠は()殿(でん)に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、直会(なおらい)殿(でん)に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の拝服席、(けい)(しょう)殿(でん)に森田宗圓氏(参事、奈良支部参与・監事)担当の薄茶席、感謝共生の館に奈良支部担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


薄茶席(森田宗圓氏担当) 立礼席(奈良支部担当)