鎌倉大仏献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  5月12日(土)、神奈川県鎌倉市の高徳院において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  「露坐(ろざ)の大仏」として有名な高徳院の本尊国宝阿弥陀如来坐像は、鎌倉時代の歴史書『吾妻(あづま)(かがみ)』によれば、建長4年(1252)に造立が開始されています。その後、明応7年(1498)の大地震により大仏を収めていた建物が損壊し、以後露坐となりました。荒廃の進んだ阿弥陀如来坐像でしたが、江戸時代中期の浄土宗の僧侶、祐天(ゆうてん)などの活動により修復されました。
  午前9時、家元は、千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様とともに大仏前に進まれ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げられました。




  献茶式に際して、本堂に鎌倉青年会議所担当の本席と鎌倉支部青年部連絡会担当の薄茶席、回廊には鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ガ浜高等学校・深沢高等学校の学校茶道担当の立礼席、また野外に、こばとナーサリー幼稚園担当の野点席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(鎌倉青年会議所担当) 薄茶席(鎌倉支部青年部連絡会担当)


立礼席
(鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・
七里ガ浜高等学校・深沢高等学校担当)
野点席(こばとナーサリー幼稚園担当)