青井阿蘇神社献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  5月26日(土)、青井阿蘇神社(熊本県人吉市)において、千 玄室大宗匠奉仕の献茶式が執り行われました。
  同社は、阿蘇山の麓に鎮座する阿蘇神社のご祭神12柱のうち、大同元年(806)に建磐龍命(たけいわたつのみこと)、その妃である阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、二神の子の國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)の三柱の神々を当地に分祀したことに始まり、人吉球磨地方開拓の守護神としてながく厚い信仰が寄せられています。江戸時代初期に相良(さがら)氏によって造営された五棟の社殿群は、平成20年に国宝に指定されています。このたびの献茶式は、昨年11月旧青井大宮司家(あおいだいぐうじけ)屋敷が「文化苑」として装いを新たに開苑したことを記念して、人吉市まちづくり親善大使である大宗匠により行われたものです。
  午前9時30分、本殿に入られた大宗匠は、濃茶・薄茶二碗を謹点され、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、継承殿に掛井宗周氏(熊本支部)担当の濃茶席、文化苑に人吉青年会議所、熊本支部さがら青年部、球磨商業高等学校・南稜高等学校・多良木高等学校担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(掛井宗周氏担当)


薄茶席(人吉青年会議所、熊本支部さがら青年部、
球磨商業高等学校・南稜高等学校・多良木高等学校担当)

  また、前日には千 玄室大宗匠歓迎懇親会が人吉市の「あゆの里」においてが開催され、大宗匠を囲み、熊本県内のJCメンバー並びに淡交会熊本支部の会員らが和やかに懇親を深めました。