身延山久遠寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  10月24日(水)、身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、日蓮聖人によって開かれた日蓮宗の総本山です。文永11年(1274)、聖人が信者で領主であった(なん)()(さね)(なが)の招きにより、身延山に草庵を構えたのがその始まりで、弘安4年(1281)には本格的な堂宇を建築し、聖人自ら身延山久遠寺と命名されました。弘安5年10月、武蔵国池上(東京都大田区)で聖人が入滅された際の遺言から、同寺に廟墓が設けられ、歴代住職によって守護され今日に至っています。ご本尊は江里宗平仏師作の日蓮聖人大曼荼羅です。
  午前11時、大宗匠は本堂に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊へ捧げられました。




  献茶式に際して、東渓閣に山梨支部(野本男支部長)担当の濃茶席が、旧書院に身延山 玄妙会担当の薄茶席が、宝物館ロビーに身延山高等学校担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(山梨支部担当) 薄茶席(身延山 玄妙会担当)


立礼席(身延山高等学校担当)


  なお、献茶式に先立ち、「東日本大震災追善法要」が営まれ、大震災の犠牲者の冥福が祈られました。

  献茶式前日の23日には、甲府富士屋ホテルで山梨支部主催の「鵬雲斎千 玄室大宗匠を囲む懇親会」が開催されました。野本男支部長が歓迎の挨拶をされ、大宗匠を囲んで和やかなひとときがもたれました。


野支部長挨拶


挨拶に立たれる大宗匠