中宮寺献茶式
―千 万紀子様奉仕―




  4月13日(土)、中宮寺(奈良県生駒郡)において、千 宗室家元のご名代、千 万紀子様奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、聖徳太子の御母(あな)穂部間人(ほべはしひと)皇后の御願(ごがん)によって、太子の斑鳩宮(いかるがのみや)の東に創建されたと伝えられています。平安時代以降衰微していましたが、江戸時代初期、後伏見天皇八世の皇孫(そん)()女王が門跡として入寺され、以来尼門跡寺院として寺観が整えられました。本尊国宝「()薩半跏像(さつはんかぞう)」(寺伝は如意輪観音)が本堂に安置されています。
  午前10時、この日初めて献茶式に臨まれた万紀子様は、家元夫人、伊住公一朗様とともに本堂に進まれ、点前座に着座。参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げられました。




  献茶式に際して、本殿に今日庵担当の奥御殿席、鳩和(きゅうわ)殿(でん)に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の聖光(せいこう)(あん)席が設けられ、裏千家老分原田 収氏、奈良支部副支部長の鈴木貴晶氏、乾 昌弘氏をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


奥御殿席(今日庵担当) 聖光庵席(奈良支部担当)