東大寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  5月3日(金)、東大寺(奈良県奈良市)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、神亀5年(728)に聖武天皇が夭折した皇太子供養のために建立した金鐘山寺が起源とされています。「奈良の大仏」として親しまれている本尊の盧舎那仏(るしゃなぶつ)は、天平17年(745)に制作が始まり天平勝宝4年(752)に開眼供養が行われました。大仏殿や講堂などの伽藍は延暦8年(789)に完成しましたが、2度の火災にあい、現在の伽藍は宝永6年(1709)に再建されたものです。平成10年(1998)に「古都奈良の文化財」として世界文化遺産に登録されています。
  午前11時、大仏殿に入られた大宗匠は社団法人奈良県茶業会議所より奉納された新茶を挽かれた後、濃茶・薄茶二碗を謹点され、ご本尊に捧げられました。






  献茶式に際して、本坊奥殿に拝服席(今日庵担当)、大仏殿西庭集会所に薄茶席(染山宗江氏:東京第一東支部副幹事長担当)、真言院境内勧学院に東大寺席、大仏殿東廻廊に立礼席(奈良青年部担当)が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


拝服席(今日庵担当) 薄茶席(染山宗江氏担当)


立礼席(奈良青年部担当)