前田利長公400年大遠忌献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  5月20日(月)、瑞龍寺(富山県高岡市)において、千 玄室大宗匠の奉仕による、加賀藩の2代藩主前田利長公400年大遠忌法要の献茶式が執り行われました。
  同寺は、高岡開町の祖、利長公の菩提を弔うため、弟で3代藩主となった利常公により、広山(こうざん)(じょ)(よう)禅師を開山として建立された曹洞宗寺院です。山門、仏殿、法堂が国宝に、総門、僧堂、大茶堂、回廊が重要文化財に指定されており、江戸時代初期の禅宗寺院建築として高い評価を受けているものです。加賀前田家は関ヶ原の合戦後、利長公の代に100万石を超える大々名となります。20日は利長公の命日で、毎年同寺において利長忌が営まれてきました。
  午前10時、前田家第18代当主前田(とし)(やす)氏(石川支部名誉顧問)夫妻列席のもと、大宗匠は法堂に進まれ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、利長公の位牌に捧げられました。




  献茶式にあたって、高岡支部(橘 慶一郎支部長)担当の拝服席が瑞龍寺庫裡回廊に設けられ、参列者の方々に一碗が呈されました。


拝服席(高岡支部担当)


  前日の19日(日)には大宗匠による記念講演、懇親会がホテルニューオータニ高岡で、法要奉賛茶会が瑞龍寺で行われました。