唐招提寺鑑真大和上1250年御諱献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  6月6日(木)、唐招提寺(奈良県奈良市)において、千 玄室大宗匠の奉仕により、唐招提寺鑑真大和上1250年御諱(ぎょき)大法要の献茶式が執り行われました。
  同寺は、日本に戒律を伝えた鑑真大和上が、朝廷から天武天皇の皇子新田部(にたべ)親王の旧宅跡を譲り受け天平宝字3年(759)に開いた寺院で、律宗の総本山です。境内には、奈良時代に建立された国宝の金堂(こんどう)、講堂(もと平城京東朝集(ひがしちょうしゅう)殿(でん))をはじめとする貴重な建造物があり、1998年には同寺も含めた「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されています。6日は大和上の命日で本年は圓寂されて1250年にあたり、50年に一度の大法要が営まれました。
  午後1時、大宗匠は講堂に進まれ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊弥勒如来坐像前に安置された鑑真大和上像に捧げられました。