泉涌寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―




  6月10日(月)、泉涌寺(せんにゅうじ)(京都市東山区)において、千 宗室家元の奉仕により、(こう)(じゅん)皇后(こうごう)御祥(ごしょう)()法要にともなう献茶式が執り行われました。
  真言宗泉涌寺派総本山の同寺は、東山三十六峯の一つ月輪山の麓に位置し、健保6年(1226)宇都宮信房からこの地を寄進された月輪大師俊芿(がちりんだいししゅんじょう)が開いた寺院で、建立の際に寺地の一角から清水が湧き出たことにより「泉涌寺」と名付けられたものです。仁治3年(1242)正月、四条天皇のご葬儀が営まれて以来、同寺には多くの陵墓が造営され、歴代天皇・皇族方の御尊牌が奉祀されており、皇室の菩提所「御寺(みてら)」と呼ばれています。
  午前10時45分、家元は家元夫人、千 敬史様、千 万紀子様、伊住禮次朗様とともに霊明殿に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、香淳皇后に捧げられました。




  献茶式に際して、小方丈に京都東支部(内田昌一支部長)担当の本席、妙応殿に京都北支部(西村彦兵衛支部長)担当の副席が設けられました。


本席(京都東支部担当) 副席(京都北支部担当)