唐招提寺献茶式
―千 万紀子様奉仕―




  中秋の名月の9月19日(木)、唐招提寺(奈良県奈良市)において、千 宗室家元のご名代、千 万紀子様の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、日本に戒律を伝えた鑑真和上が、朝廷から天武天皇の皇子新田部(にたべ)親王の旧宅跡を譲り受け天平宝字3年(759)に創建した寺院で、律宗の総本山です。1998年には同寺も含めた「古都奈良の文化財」はユネスコの世界遺産に登録されています。
  午後6時、万紀子様は家元夫人、伊住禮次朗様とともに御影堂に入られ、点前座に着座。蝋燭の明かりのなか、濃茶・薄茶二碗を謹点。一碗を国宝・鑑真和上像に、もう一碗を名月に捧げられました。




  献茶式に際して、新宝蔵前芝庭にて奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の野点席が設けられ、月明かりの下で参列者に一碗が呈されました。