醍醐寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  10月2日(水)、醍醐寺(京都市伏見区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は聖宝理源(しょうぼうりげん)大師が貞観16年(874)に准胝(じゅんてい)如意輪(にょいりん)の両観音像を安置したことに始まるとされ、延喜7年(907)には醍醐天皇の御願による薬師堂が建立されました。その後、天暦5年(951)に五重塔が落成し、伽藍の完成をみました。その歴史にふさわしく金堂、五重塔などの建物や薬師三尊像など、多くの国宝を有しており、本年6月には醍醐寺文書聖教(だいごじもんじょしょうぎょう)が国宝に指定されました。
  午前10時、家元は、千 敬史様、千 万紀子様、伊住禮次朗様とともに金堂に入られ、点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊の薬師如来に捧げられました。




  献茶式に際して、重要文化財の純浄観に京都南支部(平井義久支部長)担当の本席、白書院に京都北支部(西村彦兵衛支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(京都南支部担当) 副席(京都北支部担当)