大聖院献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  10月17日(木)、大聖院(広島県廿日市市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  真言宗御室派の大本山である同院は、空海が宮島に渡り、弥山(みせん)の上で修行をして大同元年(806)に開基したといわれる、古い歴史を持つ寺院です。皇室との関係も深く、古くは鳥羽天皇勅命の祈願道場でした。十一面観世音菩薩像や重要文化財の不動明王像など、多数の仏像が祀られており、厳島神社の別当寺として祭祀を行っていた厳島の総本坊でもあります。
  午前10時、家元は、千 敬史様、千 万紀子様、伊住公一朗様とともに本堂に入られ、点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、十一面観世音菩薩へ捧げられました。




  献茶式に際して、客殿に永山宗鶴氏(広島第二支部副幹事長)担当の濃茶席、信徒会館に渡辺宗洋氏(広島第一支部)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(永山宗鶴氏担当) 薄茶席(渡辺宗洋氏担当)