池上本門寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  11月14日(木)、池上本門寺(東京都大田区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、弘安5年(1282)、日蓮聖人が湯治療養のため身延山から常陸国へ向かわれる途中、武蔵国池上の郷主・池上宗仲の館に滞在し、館の背後に建立されたお堂の開堂供養をして長栄山本門寺と名付けられたのが始まりとされます。聖人が池上の地で入滅された後、宗仲公が法華経の字数に合わせて約7万坪の寺域を寄進したことから「池上本門寺」と呼びならわされています。
  午前10時、家元は、家元夫人、千 敬史様、伊住禮次朗様とともに大堂に進まれ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、日蓮聖人ご尊像に捧げられました。
  献茶式に際して、大堂下大広間に裏千家老分の岡野光喜(宗光)氏(東京第五西支部支部長)担当の濃茶席、松涛次の間に三輪宗尚氏(大田区同門の会)担当の薄茶席、松涛の間に池上本門寺あゆみ会担当の薄茶席、長栄の間に小池宗佳氏(北野美術館副理事長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(岡野光喜氏担当) 薄茶席(三輪宗尚氏担当)


薄茶席(本門寺あゆみ会担当) 立礼席(小池宗佳氏担当)