薬師寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  3月27日(木)、薬師寺(奈良県奈良市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒のため建立を発願されましたが、持統天皇を経て、孫の文武天皇の時代に至り飛鳥の地に堂舎の完成をみました。平城遷都とともに現在地に移転。本尊は金堂に安置される国宝の薬師三尊像、薬師瑠璃光如来を中心に日光菩薩・月光菩薩が祀られています。興福寺と同様、法相宗の大本山です。1998年には同寺も含めた「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されました。
  午後1時、修二会(しゅにえ)(はな)会式(えしき)法要に続き、家元は金堂前舞台に進まれ、点前座に着座。家元夫人、
千 敬史様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ多くの参列者の見守るなか、濃茶・薄茶二碗を謹点。ご本尊に捧げられました。






  献茶式に際して、まほろば会館に今日庵席が、西廻廊に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。