鎌倉大仏献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  5月31日(土)、高徳院 (神奈川県鎌倉市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同院は、ご本尊が「鎌倉の大仏」として親しまれている浄土宗の寺院です。その国宝の阿弥陀如来坐像は、建長4年(1252)に造立が開始されていますが、当初のことは謎が多く、大仏造立の発願者も原型作者も不明です。度重なる大風の被害に大仏を収めていた建物の損壊が進み、明応7年(1498)の大地震の被害により完全に露坐(ろざ)となり、現在に至っています。
  午前10時、家元は、千 敬史様、千 万紀子様、伊住禮次朗様とともに大仏前に進まれ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げられました。




  献茶式に際して、本堂に公益社団法人鎌倉青年会議所担当の本席と鎌倉支部担当の薄茶席、回廊には鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校・深沢高等学校担当の立礼席、また野外に大船高等学校・こばとナーサリー幼稚園担当の野点席が設けられ、上野 孝関東第三地区長、浅尾慶一郎衆議院議員など大勢の参列者の方々に一碗が呈されました。


本席(鎌倉青年会議所担当) 薄茶席(鎌倉支部担当)


立礼席
(鎌倉女子大学・鎌倉高校・七里ヶ浜高等学校・深沢高校担当)


野点席
(大船高校・こばとナーサリー幼稚園担当)