建仁寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  6月5日(木)、建仁寺(京都市東山区)において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、わが国に臨済禅を伝えた栄西禅師によって建仁2年(1202)、源 頼家を開基、禅師を開山として創建されました。禅師は、建久9年には『興禅護国論』を著わし、国家における禅の重要性をとかれ、また『喫茶養生記』では茶が健康に有効であることを明らかにされました。今年は健保3年(1215)に禅師が遷化されてから八百年の節目にあり、「開山千光祖師栄西禅師八百年大遠諱法要」が3日から厳修され、三千家により献茶式が奉仕されましたが、本献茶式はその掉尾を飾るものです。
  午前10時法堂に入られた大宗匠は、点前座に着座。献香に続き濃茶一碗を謹点し、栄西禅師に捧げられました。




  献茶式に際して、久昌院に金沢宗維今日庵業躰担当の本席が、大中院に淡敬会担当の副席が設けられ、原田 収裏千家老分をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


本席(金沢宗維今日庵業躰担当) 副席(淡敬会担当)